百日咳
生後2か月をすぎたら5種混合ワクチンを接種できるようになります。
この5種混合ワクチンには「百日咳」を予防する効果があります。
百日咳にかかると、咳が2~3か月と長く続くことがあります。最初の2週間程度は咳や鼻水といった「かぜ」症状とあまり変わらないのですが、その後咳がひどくなってきます。連続して激しく咳こみ(スタッカートといいます)、息を吸うときに「エーッ」と音が聞こえます(ウープといいます)。非常につらそうな状況です。乳児期前半の赤ちゃんですと、呼吸を止めてしまうこともあります。
予防接種はどのようなスケジュールで行いますか?
乳児期に百日咳にかからないようにするために、生後2か月を過ぎたら、5種混合ワクチンを早めに行うとよいでしょう。
3~8週間の間隔をあけて2回目、また3~8週間の間隔をあけて3回目の5種混合ワクチンを接種します。3回目が終わって半年から1年半ほど経過したら4回目の5種混合ワクチンを接種します。
ワクチンを接種したら、一生かからないですか?
残念ながら0~1歳のときにスケジュールどおり4回接種しても、4~12年くらいたつと百日咳に対する免疫が減ってしまうと考えられています。ですので、予防接種を4回接種してもしばらくたつと百日咳にかかってしまうことがあります。
そこで、(1)年長さんのとき、(2)11~12歳のときに、百日咳のワクチンを含んでいる「3種混合ワクチン」を接種し、免疫を追加して、百日咳にかかりにくくする方法があります。
当院では、自費(7,000円・税込)で接種を行っています。